飛行機搭乗後に発症し、危険な症状を引き起こす「エコノミー症候群」。その別名が深部静脈血栓症なのです。最近では「ロングフライト症候群」とも呼ばれています。
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深部静脈血栓症とは
エコノミー症候群と言う名で知られる病気で、飛行機に長時間乗った後に発熱、最悪の場合では呼吸困難などの症状が現れるものです。頻度は極端には多くないものの近年増加の意図を辿りつつあります。特に40代から50代の女性で起こりやすくなっていますので、それに該当する方は特に注意が必要です。ただエコノミークラスで起こりやすかっただけであって、必ずしも飛行機に搭乗して起こる訳ではありません。原因不明な場合もありますので、誰もが発症する可能性があるのです。
深部静脈血栓症の原因
静脈内層の障害・血液凝固傾向の亢進・血流速度の低下と言う3大主要の原因によって引き起こされます。これらが起こる事で足の静脈内の筋肉にある「深部静脈」に血栓が出来て血流を阻害する事で様々な症状を引き起こすのです。深部静脈の血栓は次の条件を満たす事で発症しやすくなっています。
・高齢者(60歳以上)
・肥満体型、糖尿病患者
・喫煙者
・妊婦、経口避妊薬を服用している人
・術後や出産後
・少し前まで寝たきりだった人
・長時間正座、または座りっぱなし
深部静脈血栓症の症状
・足のむくみ(浮腫)
・歩行時の足の痛み
・皮膚炎や湿疹
・皮膚の色の変化(赤色や紫色)
・頻脈
・呼吸困難やショック状態
・発熱や腹痛
深部静脈血栓症による続発症や合併症
脳梗塞や急性心筋梗塞、脳梗栓、静脈瘤を引き起こす可能性があります。いずれも症状が進めば危険な状態に陥る可能性がありますので、原因となる深部静脈血栓症を早期に治療する必要があります。最も、これ自体が充分に危険なので治療を行わない人は少ないでしょうが、自覚が少なく気が付きにくいので注意しましょう。
深部静脈血栓症の治療
薬物治療
薬物を使用して血液の凝固を防ぐ「抗擬固療法」と薬物を用いて血栓を溶かす「血栓溶解療法」があります。それぞれ欠点があり、抗擬固療法は重度の場合には効果が薄く、血栓溶解療法も効果が高い反面、出血を引き起こす危険があります。
血管内治療法
血管内カテールを使用して、薬剤を注入、または血栓の除去を行います。効果は高いのですが、その分高い技術が要求されますので限られた場所でしか行えません。
血管除去手術
その名の通り、手術で血栓を除去する方法です。ただし、殆どの場合は壊死の可能性がある時にしか行いません。薬物療法では逆効果になりそうな場合に行う時もあります。
深部静脈血栓症の予防
飛行機で旅行の方は、特に気をつけた方が良いでしょう。次の点の内、機内でも行える予防は出来る限り実施する様にして下さい。
・息を詰めすぎず、気がついた時にでも深呼吸をする
・適度な水分補給を行う(ただしアルコールは出来るだけ避ける)
・体に楽な服装をする
・座りっぱなしではなく、時々席を立つ様にする
・座った状態においてもストレッチを行う
・禁煙する、または吸う本数を減らす
・バランスの良い食事、ただしビタミンKの摂取は避けます
※ビタミンKを含む物→納豆やクロレラ、これは深部〜に発症している人が予防するだけで、普通の人は普段通り摂取しても良いと思われます。
・清潔な衛生状態を心掛ける
・激しい運動は避ける(適度な運度は好ましい)
・弾性ストッキングを着用する
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