悪性リンパ腫

リンパ系組織に悪性腫瘍が出来る悪性リンパ腫、発症するとリンパ系が病原部である事で通常の悪性腫瘍(ガン)と違って切除が出来ない厄介なものです。自覚症状が少なく発見が遅れやすいですが、進行すると多臓器不全など生命に関わる自体を引き起こす可能性もあります。

悪性リンパ腫とは

白血球内のリンパ球がガン化した悪性腫瘍の一種、全身を巡るリンパ球で異常が起こる為 に全身の臓器に影響が出る恐れがあるものです。症状や病巣によって主に「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」の二つに分類されます。患者比率は50歳以降の男性で多く見られ、年間1万人前後が発症しています。人数だけ見れば多い様に思えますが、他のガンに比べると遥かに少ない患者数を誇っています。

悪性リンパ腫の原因

現時点では不明とされていますが、主にウイルスや遺伝性(免疫不全など)の問題を指摘されています。自己免疫疾患や化学療法を受けた事のある人が発症しやすい事から、遺伝性や免疫面での要因が強いのではないかと考えられます。

スポンサードリンク

悪性リンパ腫の分類と症状

ガン化した細胞の種類や遺伝子異常の有無などによって、大きく分けて悪性リンパ腫は次の2つに分類されます。また、悪性度にもランクがあり進行が遅い代わりに抗がん剤の効果が出にくい「低悪性度」、月単位で症状が進行していく「中悪性度」、そして非常に進行が早いものの抗がん剤が効きやすい「高悪性度」が存在します。

ホジキンリンパ腫

悪性リンパ腫患者の1割がこれに分類されます、非ホジキンリンパ腫よりも悪性度が低いので治療がスムーズに進みやすくなっています。首の付け根や脇下のリンパ節腫大や発熱と言った症状が現れます。あまり自覚症状が無い事も多いので、病院に行って初めて異常に気づく人も少なくありません。

非ホジキンリンパ腫

悪性リンパ腫患者の大半がこれに分類されます。現れる症状として、リンパ節の腫大や無痛性と言った特徴に加えてホジキンリンパ腫同様に体重の減少や発熱も見られます。通常の悪性腫瘍に比べると、殆どの場合は治療の効果が出やすいので治りやすくなっています。

悪性リンパ腫の病期

1期

病変部位が1箇所、または節外性部位に存在。

2期

ガンが2箇所以上に浸透、または上半身か下半身どちらかにのみ留まっている状態。

3期

上半身と下半身療法のリンパ節領域が侵入されている状態。

4期

病変部位が他の臓器や骨髄、血液中にまで広がってしまっている状況。

悪性リンパ腫の検査方法

「リンパ節生検」を必ず行い、他の検査と合わせて悪性リンパ腫の型や現状を判断します。リンパ節の一部を取り出す事から生検とつきます。他の検査方法として、血液検査や腹部のCTスキャン、リンパ管造影などが行われます。

悪性リンパ腫の治療

化学療法

薬剤を用いてガン細胞を消滅させる方法、基本的に治療を行う際には一番最初に行われます。複数の薬を合わせて服用し、それを数週間単位で行って様子を見ます。副作用などの様子を見ながら行いますが、状況によってはこれを数回繰り返す必要があります。ただし、抗がん剤を用いる事で白血球・血小板の減少や末梢神経障害、稀に心筋障害など様々な副作用を引き起こす可能性も考えられます。

放射線療法

化学療法と併用、または病巣部が大きい場合は化学療法の後に行われます。病巣部位に平均週5回を4週間から6週間照射を行います。考えられる副作用として照射部位の粘膜障害や肺障害などが挙げられ、治療が進むにつれて症状が悪化する場合があります。副作用があまりに酷い場合はステロイド剤などを使用するケースも。

造血幹細胞移植

化学療法や放射線療法で、大量に薬剤や放射線を浴びた時に行われます。基本的には他の治療法では回復が見込めない場合に考えられる方法です。血液を正常な状態に戻す為に、造血幹細胞・・簡単に言うと血液の種となるものを移植します。一言で造血幹細胞移植と言っても、他の治療を施した後に血造幹細胞を集めて凍結保存しておいて、後に輸血移植を行う「自家末梢血管細胞移植」とHLAが適合した骨髄を移植する「骨髄移植」の2つが存在します。

悪性リンパ腫の再発

現時点では、悪性リンパ腫はどんな治療を施しても完全に腫瘍細胞を消す事は出来ません。その為に完治とは言わず白血病と同様に「寛解」と言います。しかし、この段階まで達しても再発する可能性は高くなっています。現に多くの患者さんは再発を起こしており、寛解に至ってからも定期的に検査を行うなどして再発に備える必要があります。

スポンサードリンク

Copyright 2006 karadaodaijini.com All Rights Reserved.
お問い合わせ